24時間営業のドーナツショップからスタートしたDenny'sは、世界中に1,700店以上のフランチャイズ店を持つグローバルなレストランチェーンとなり、アメリカの国民的食堂と呼ばれるまでに成長しました。
「1953年になぜDenny'sレストランをはじめたのかと尋ねられた創業者はシンプルに『人に食事を提供するのが好きだから』と答えました」とCMOのJohn Dillon氏は話します。「ブランドとして、私たちは長年にわたってその情熱をしっかりと胸に刻んできました。私たちはアメリカ、さらには世界中のあらゆる立場の人々に、誠意をもって、食事を提供しています。私たちは空腹だけでなく、人々の魂をも満たしています。私たちの店舗を訪れる人々は、ファストフード店とも、座って食事をする普通のレストランとも違った体験ができます。カウンターでは配管工作業員の隣にCEOが座ることもあります。誰もが皆平等なのです。私たちのレストランは地域の人々がつながりを築ける、ユニークな場所なのです。何といってもアメリカが誇る国民的食堂なのですから。」
「ほとんどの人が人生で一度はDenny'sを訪れたことがあります」とDillon氏は説明します。「これはブランド認知という観点から見ると素晴らしいことですが、難点もあります。多くの場合、Denny'sを訪れた人の思い出は5年前、10年前、あるいは20年前のものだからです。私たちは過去に来店したことのあるお客様に戻ってきていただき、何度も来店していただきたいのです。」
Denny'sは、モバイルを活用した各年代のお客様ににサービスを提供できるよう、オンライン検索体験を熱心に強化してきました。「確かに誰もがミレニアル世代を話題にしていて、その点については私たちも例外ではありません。私たちはあらゆる世代がより親しみを感じられるレストランにすることに大きな重点を置いています。」とDillonは話します。24時間営業でこれだけ幅広いメニューを提供するDenny'sには、信じられないほど多彩な競合相手がいます。
「朝食での競合相手はディナーでの競合相手と違いますし、ディナーでの競合相手は深夜営業での競合相手と違います。平日の朝食での競合相手は週末の朝食での競合相手とは違いますし、キリがありません」と同氏。「ミレニアル世代のみならず、お客様の間ではモバイル化が進んでいるため、デジタル空間における存在感と検索体験が競争に勝ち、注目を集め続け、得意客を逃さないための鍵となります」
全国的なブランドをローカルレベルでどう活用していくかは、Denny’sにとってもまた大きな課題のひとつでした。「私たちの体制の90-92%はフランチャイズ化されているため、現地でつながりを持ち、現地で経営することが重要です。現地で独自の存在感を発揮することがDenny'sブランドの重要な要素なのです」とブランド・エンゲージメント担当シニア・ディレクター、Eryk Jensen氏は話します。「私たちは、フランチャイズ業者が現地のウェブページや現地のソーシャルチャンネル、特にFacebookを、自ら更新し、実際に各店舗を訪れるお客様にリーチすることを望んでいました。こうしたことは、全国規模で実施することはできないからです。」
Dillon氏のチームは、検索結果に表示される購入意欲の高いローカルリスティングでDenny'sのブランドとメニュー品目のヒット率を高める、包括的で拡張性のあるテクノロジーソリューションに投資を行い、お腹を空かせて近所のレストランを探しているお客様の検索結果に必ずDenny'sのブランドが表示されるようにする必要があると気づきました。