Simon Property Group(NYSE:SPG)は、ショッピング、外食、エンターテインメント、多目的物件を所有する一流のグローバル企業であり、S&P 100にも選出されています。北米、欧州、アジアの同社のショッピングセンターには日々数百万人が集まり、地域社会の集いの場として機能しています。また、年間売上高は数十億ドルに上ります。
「当社は、質の高いショッピング、外食、エンターテインメント分野において世界的なリーダーの地位を築いています。」デジタルマーケティングおよび戦略部門担当副社長のPatrick Flanagan氏はこう述べます。「事業ポートフォリオの質、そして可能な限り最高のオムニチャネル体験を顧客に提供することで、事業を拡大させることに注力しています。」
「当社の顧客は、モール訪問にまつわるあらゆる体験にこだわります。モール到着時に良い香りがしたかどうか、どんな音楽が聴こえたか。子どもと手をつないでいる時に、ドアは自動で開いたかなど。こうした内容への対応は自社で行うことができます。ですが、目的の場所が見つかるよう、充分な情報が確実に提供されていること、祭日などの営業時間の変更により、訪れたモールが閉まっていたというようなことがないことなど、デジタルや検索体験といった側面もまた同様に重要です。」「初めて行くモールで、Uberの運転手にモールの裏道に降ろされたとしましょう。暗くて人気のない場所で、建物をぐるっと回って入口に向かわなければなりません。こうした体験に対しても責任を持つのは当社なのです。
モール、アウトレットセンターや小売業界の将来を見つめる過程で、Simon Property Groupはある重要な課題に直面しました。それは、音声検索などの新しい技術を活用する世代の顧客に対し、いかに的確で質の高いブランド体験を提供するかという問題です。
「こうした機会を、当社では、当社施設への訪問前や訪問中のショッピング体験を改善し、質の高いものとする確かなイノベーションを提供する上で、どうインテリジェントサービスを役立てることができるかという視点からも検討してきました。」
「ショッピングセンター内のイベントや設備、当社がテナントとしての招聘に尽力している小売業者の良し悪しにかかわらず、顧客がモールを探す際に発する主な質問の内容への答えを確実に用意しておかねばなりません。」Flanagan氏はこう述べます。「『近くにモールはある?』『行き方は?』『営業時間は?』『連絡先は?』『Xの店舗はある?』など。こうした、顧客が知りたいと思うあらゆる点について、正しい回答を用意しておく必要があるのです。こうしたナレッジはいずれも、正確かつ最新の状態で入手でき、提供するサービス同様に充実したものでなければなりません。」
Flanagan氏はこう続けます。「こうした視点が、Googleなどの検索エンジン、Apple Mapsなどの地図サービス、車載型GPSユニット、Alexaなどの音声ベースのパーソナルアシスタント経由で顧客が当社センターを検索して見つけ、最適なUberの乗降場所を特定することを支援する上でも役立っています。チャネルにかかわらず、当社の顧客に対して、自社ショッピングセンターに関する正確で完全な情報を簡単に提供できるようにすることが当社の使命です。」